宮崎で平屋の注文住宅を建てるメリット・デメリット
近年、平屋が子育て世代などの間でブームになっているようです。とくに、宮崎は広い敷地を確保できるケースが多いため、平屋を建てやすい環境にあります。宮崎で平屋の注文住宅を検討している人もいるでしょう。平屋がブームとなっている理由には何があるのでしょうか。本記事では、平屋の特徴やメリット、デメリットについて解説します。
平屋の特徴
すべての空間がワンフロアにおさまり、階段がなく上下移動の必要がない建物を平屋と呼びます。2階建てに比べると間取りも施工主の希望に対して柔軟に対応できるので、コの字型やロの字型にして、中庭をつくることもできるでしょう。家族のライフスタイルが変わっても不便を感じにくいことから、一生住める家として若い世代からの人気が高まっています。
平屋のメリット
■家族のコミュニケーションが取りやすい
同じフロアで生活するので、家族同士の距離が近くなります。子どもがいる家庭では、子どもが顔を合わさずに自室に向かうこともないので、様子を確認しやすいのではないでしょうか。声をかければすぐに気づく距離にいるので、家族間でコミュニケーションを取りやすいというメリットがあります。
■ムダない家事同線をつくることができる
階段がないので、負担の少ない家事動線をつくれます。たとえば、洗濯物を干すときに2階バルコニーに行く必要がない、寝室や子ども部屋に荷物を運ぶとき階段を上がらなくてもよいので、家事の負担を減らせるでしょう。
■勾配天井で開放感を持たせられる
上階がないため、居室の天井を屋根形状に合わせてつくることができます。2階建てでは天井高は高くても3mが限界ですが、平屋で勾配天井にすると6m近くの高さを希望することもできるでしょう。リビングやダイニングが狭くても、勾配天井にすることで開放感ある空間をつくれるのです。
■ペットも喜ぶ
犬や猫などのペットを飼っている人は、平屋で建築するケースが多くなっています。ワンフロアで移動できる範囲が広いので、ペットもストレスなく過ごせるからです。
■ワンフロアでバリアフリーな生活ができる
歳を重ねていくと、階段の上がり下りにも体力を使うことになるでしょう。平屋はすべての居室がワンフロアに集約されているので、老後も快適に暮らせそうです。さらに小さな子どもがいる家庭も、階段から落ちる心配がないので安心して生活できるでしょう。
■メンテナンス費を抑えられる
2階建てや3階建ての住宅と比べると、メンテナンス費を抑えることができます。たとえば外壁のメンテナンスをするとき、2階建てや3階建ては高所に足場をかけて作業しないといけないため、メンテナンス費が高額になりがちです。平屋は高所での作業を減らせるので、メンテナンス費が比較的安くなるでしょう。
■地震などの災害に強い
地震が起きたときは、1階よりも2階の方が揺れを感じやすくなります。平屋は地震が起きた際も揺れにくく、倒壊してしまう可能性が少ないといわれているのです。
■屋根を利用して、太陽光システムを大容量搭載できる
大屋根は、平屋の特徴のひとつです。大屋根を利用すると、太陽光システムを大容量搭載できます。建物の省エネ性が高いと、家庭でのエネルギー消費を太陽光システムでつくった電気で賄えて、電気を購入しなくても済む可能性があるのです。
平屋のデメリット
■広い敷地が必要
単純に考えると平屋は2階建てと比べると、敷地面積が2倍必要になります。建物のサイズにもよりますが、最低でも70坪は確保することが理想的のようです。さらに、敷地によっては建蔽率(けんぺいりつ)という法律が厳しい場合があり、理想のサイズの平屋を建てられない場合もあります。
■坪単価が高くなりやすい
建物の基礎や屋根面積が広くなるため、2階建てと比べて1坪あたりの単価が高くなります。しかし、階段部分や2階廊下部分の工事が必要ないため、トータル的には建築工事費は安くなることが多いようです。
■間取りのつくり方では、日当たりが悪くなることもある
中央に配置されている居室は、日当たりが悪くなってしまいます。すべての居室を外側に配置することは難しいので、日当たりが悪い居室ができる可能性があるのです。敷地が2階建てや3階建ての建物に囲まれている場合は、日当たりが悪くなる可能性があるので注意しましょう。
■近隣からのプライバシー確保が難しい
生活する居室がすべて1階にあるので、近隣の家や道路からの視線が気になることもあるでしょう。視線が気になるところはかすみガラスにする、ブラインドを付けるなどの工夫が必要です。
■防犯面での配慮が必要
1階に配置される窓が多くなるので、侵入されるポイントが増えてしまいます。人感センサー付きのライトを付ける、防犯ガラスを付けるなどの工夫が必要です。
平屋はライフスタイルの変化にも対応しやすく、老後も安心して暮らすことができます。しかし、防犯対策など注意しなければいけないポイントも存在します。敷地面積に余裕がある人は、建築会社と相談したうえで平屋を検討してみましょう。