宮崎の注文住宅で人気の間取りのメリット・デメリット
注文住宅では、好みに合わせて自由に間取りを決められるからこそ、迷うことも多くなります。それが家づくりをする楽しみのひとつといえるかもしれませんが、おしゃれさや見た目だけで決めるのではなく、メリットやデメリットを理解し検討しましょう。この記事では、注文住宅で人気の間取りについて解説するため、参考にしてください。
開放感のあるキッチン
開放感があり家族とのコミュニケーションが取りやすいオープンキッチンは人気がありますが、料理中の煙やにおいがリビングやダイニングにこもりやすくなります。対策として換気扇を回すのはもちろんですが、空気の流れができる窓の配置を考えなければなりません。
また、デメリットとして目隠しになるものが少なく、生活感が出やすい点が挙げられるでしょう。下がり壁がないことから収納スペースが少なくなり、収納量に問題が生じることもあります。オープンキッチンを採用する場合は、キッチンの見え方にも考慮する必要があるでしょう。レイアウトによっては手元が丸見えになったり、リビングやダイニングから調味料などが見えてしまったりと雑多な印象になりがちです。
これらの問題を解消する手段として、キッチンに隣接した場所にパントリーを設置する方法があります。キッチン用品や小物をまとめて収納できるので、スッキリとした印象を与えられるでしょう。設計段階で充分に検討しておかなければ、使い勝手が悪いキッチンになってしまい、後悔する可能性もあるので注意してください。
ウォークインクローゼット
収納で人気の高い間取りがウォークインクローゼットです。ウォークインクローゼットは一般的なクローゼットよりも奥行きがあり、衣類以外にもスーツケースなどの大きくかさばるものなど、さまざまな物を収納するのに重宝します。充分な広さがあれば衣替えする必要もありません。以前は主寝室に設置することが一般的でした。
しかし、現在は浴室とリビングの間の廊下につくる、洗濯スペースのそばにウォークスルータイプのクローゼットをつくるなど、家族で共有するタイプのウォークインクローゼットも増えています。使いやすいウォークインクローゼットを作るには、衣類をかけるハンガーパイプの高さをはじめ、クローゼット自体の広さや配置する場所などを充分に検討する必要があるでしょう。
ほかにも、玄関に設置するシューズインクローゼットの隣にウォークインクローゼットを作る方法もあります。玄関そばにクローゼットを設けることで玄関から直接出入りでき、帰宅後にすぐに着替えられるようになるでしょう。
吹き抜け
玄関ホールやリビングで採用される吹き抜けは、1階から最上階の天井まで空間がつながるため開放感があり、空間を広く見せることができます。しかし、暖かい空気は上に滞留する性質があるため、冬場は暖房効率が悪くなってしまうでしょう。対策として、シーリングファンで空気を循環させるなどの工夫をしなければなりません。
また、吹き抜けを設置する際は高い位置の窓や天井の掃除、照明の交換なども含めて手入れができない場所になる可能性があることを理解しておいてください。吹き抜けを設置するスペースがないのであれば、リビングの全体でなく一部を吹抜けにする方法もひとつの手段です。
建物の構造によっては、リビング階段付近であれば吹き抜けにできる場合があるので、設計の段階で確認してみるとよいでしょう。天井を高く見せたり空間を広く見せたりする方法はほかにもあります。天井の高さと同じ高さの窓を設ける手段が考えられるでしょう。天井の境目が外の景色とつながるため視覚的に広がりが生まれ、より天井を高く見せることができます。天井や床の高さを変えずに開放的に見せられるので、費用面でもおすすめです。
和室
和室を検討する際は用途だけでなく、和室に何を求めているのかを明確にしなければなりません。ここでは多く挙げられる3つの用途を紹介します。和室は間取りに工夫を施すだけで、空間全体の印象が大きく変わるようです。和室は隣室との関係で意味と役割が大きく変わってくるため、求めるものを明確にした上でプランを検討しましょう。
格式ある居室が欲しい
和室に様式美を求めている場合は、和室を作る際の約束事を知っておかなければなりません。格式のある和室を作りたい場合は、伝統的な意匠や決まりごとに則った間取りを検討する必要があります。
雰囲気を楽しみたい
家族が団らんするスペースとして和室を楽しみたい場合は、格式を求めずにフランクな和室を作ると家族の団らんを楽しめるでしょう。
畳のスペースが欲しい
横になれるスペースを和室に求める人も大勢います。リビングの脇に段差を設けて小上がりの和室にするなど、無駄のない和室スペースを作ることが大切です。
注文住宅で人気の高い間取りのメリットとデメリットを解説しましたが、どの間取りも開放感が大きなポイントとなっています。開放的にしすぎるのもよくなく、必要以上に開放的な空間を求めてしまうと不都合の方が勝ってしまい、使いにくい家になるリスクもあるでしょう。使いやすい間取りを決めるためには、総合的なバランスを考えなければなりません。