注文住宅と建売住宅で本当にお得なのはどっち?
家を購入するとき、注文住宅にするか建売住宅にするかで悩む人は多いでしょう。注文住宅は自由に設計できるのが魅力ですが、建売住宅の手軽さや価格の安さも捨てがたいものです。そこで本記事では、それぞれのメリットとデメリットを比較し、どちらがお得なのか解説します。ぜひ最後までご覧いただき、理想の家作りの参考にしてください。
注文住宅と建売住宅、どっちが後悔しやすい?
家の購入は一生に一度の大きな決断です。だからこそ「注文住宅にすべきか、建売住宅を選ぶべきか」で悩む方も多いでしょう。それぞれにメリットはありますが、実際に住んでから「こんなはずじゃなかった」と後悔する声も少なくありません。ここでは、注文住宅と建売住宅それぞれでよくある後悔のパターンを紹介し、選ぶ際のヒントを紹介します。
注文住宅でありがちな失敗とは?
注文住宅は、自分の理想を形にできるのが最大のメリットです。しかし、自由度が高い分細かい部分まで決める必要があり、後悔するケースも少なくありません。
よくある失敗例としては「予算オーバー」「間取りや設備のミス」「完成までに時間がかかる」ことがあげられます。「自由に決められること」は魅力的ですが、経験がないとベストな選択が難しいので、後から「こうすればよかった」と後悔につながりがちです。
建売住宅でありがちな失敗とは?
建売住宅は既に設計・建築されているため、購入後にすぐ住めるのがメリットです。しかし、決められた仕様で建てられているため、細かい部分で不満を感じることがあります。
建売住宅の失敗例は「間取りが合わない」「内装や設備の選択肢が少ない」「立地が限られる」などです。建売住宅はコストを抑えられる反面「自分好みの家」にするには追加のリフォーム費用を要します。
追加費用が必要なケースとは?
家を建てる際、多くの人が「注文住宅は高い」「建売住宅は安い」と考えがちです。しかし、果たして本当にそうでしょうか。実は初期費用だけでなく、追加費用や長期的なコストまで考慮すると、予想外の出費が発生することもあります。ここからは、追加費用が必要なケースについて解説します。
注文住宅の追加費用が必要なケース
注文住宅は予算をしっかり決めていても、設計の途中で「やっぱりこうしたい」となることが多く、最初の予算よりも高くなることが少なくありません。具体的には「地盤改良費」「設備のグレードアップ」「外構費」などが該当します。とくに地盤改良費は、土地の状態によっては数10万円〜100万円以上かかる場合もあります。
建売住宅の追加費用が必要なケース
建売住宅は、あらかじめ決まった仕様で建てられているため、購入時のコストは注文住宅よりも抑えられます。しかし、住み始めてから「ここを変えたい」と思うことが多く、リフォーム費用が別途かかることも多いです。例えば、収納スペースの追加や断熱材や窓の性能、コンセントの増設があげられます。
注文住宅と建売住宅の住み心地の違いとは?
家は長く暮らす場所だからこそ、住み心地の良さが重要です。注文住宅と建売住宅では、間取りの自由度や快適性に違いがあり、どちらが暮らしやすいかはライフスタイルによって変わります。ここからは、それぞれの住宅の住み心地の違いを紹介します。
生活動線と間取りの自由度の違い
注文住宅は家族のライフスタイルに合わせて間取りを決めるため、動線がスムーズです。例えば、家事動線を考えた間取りや、趣味の部屋を作ることも可能です。一方で、建売住宅は間取りが決まっているため、生活動線にこだわることは難しく「住んでみたら使いにくかった」と感じることへつながります。
断熱性・耐震性の違い
断熱性や耐震性は、建築会社や仕様によります。しかし、一般的に注文住宅は選択肢が多いので、高性能な家を作りやすい傾向があります。建売住宅は、コストを抑えるために標準的な断熱材や窓を採用していることが多く、光熱費が高くなりやすい点に注意が必要です。
後悔しないためのチェックポイント
家づくりを考えるとき「将来の資産価値」について考えたことはあるでしょうか。注文住宅と建売住宅では、売却時の価格や価値の下がり方に違いがあります。注文住宅はこだわりの詰まった住宅ですが、個性的すぎると買い手が見つかりにくいことにつながります。
一方、建売住宅は一般的なニーズに合わせた設計のため、注文住宅よりも売却しやすいです。将来的に住み替えを考える可能性があるなら、購入時に資産価値の観点も押さえておくことが大切です。
注文住宅に向く人とは?
「自分の理想の家を実現したい」と考える場合は、注文住宅がおすすめです。間取りや設備を自由に選べるため「広いリビングが欲しい」「収納を充実させたい」など、細かいこだわりを反映できます。さらに、断熱性や耐震性などを重視し、長く快適に暮らせる家を作ることも可能です。
建売住宅に向く人とは?
「できるだけ早く新居に住みたい」「家づくりに手間をかけたくない」という人には、建売住宅がおすすめです。すでに完成しているため、契約後すぐに入居でき、設計や設備を一から考える必要もありません。また、注文住宅に比べてコストを抑えやすく「ある程度の利便性があれば満足」という方にも向いています。
まとめ
本記事では、注文住宅と建売住宅のメリットとデメリットを解説しました。注文住宅と建売住宅にはそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらが「お得」かは個々のライフスタイルや価値観に左右されます。注文住宅は、理想の家を自由に作りたい方に向いていますが、コストや手間がかかります。一方で建売住宅は、コストを抑えて手間なく早く新居に住みたい方に適しています。しかし、どちらを選ぶにしても、追加費用や将来的な資産価値、住み心地に対する影響を十分に考慮することが重要です。自分にとって最適な住まいを選ぶために、しっかりと比較検討した上で後悔のない選択をしましょう。