宮崎県で注文住宅や新築一戸建ての家を建てるときに、「家はいくらで建てられるのか」「家を建てた人の年収はどのくらいなのか」といった費用・予算の面が気になるのではないでしょうか。そこでこの記事では、注文住宅を建てるためにかかる費用などを、実際の数字を紹介しながら詳しく解説していきます。興味のある人は参考にしてください。

注文住宅を建築する際の費用相場

ここでは宮崎県で注文住宅を建築するときにかかった費用を、住宅金融支援機構が行った調査結果をもとに解説します。

宮崎県で注文住宅を建てる際の費用相場

まずは宮崎県で注文住宅を建てる際にかかった平均建築費用を紹介しましょう。住宅金融支援機構の2019年度の調査結果によると、宮崎県の平均建築費用は2,888.3万円で、全国平均と比べて564.1万円低い水準となっています。前年度と比較すると2018年が2846.3万円だったので、建築費用が42万円上昇しているようです。あわせて公開されている情報の中には、建設費用を世帯年収で割った年収倍率というものがあり、宮崎県では平均して年収の5.8倍の建築費用で注文住宅を建てています。年収については下で詳しく解説しましょう。

宮崎県で土地付き注文住宅を建てる際の費用相場

次に、宮崎県で土地購入を含めて注文住宅を建てる際にかかった平均建築費用を解説しましょう。住宅金融支援機構の2019年度の調査では、宮崎県の平均建築費用は3470.3万円で、全国平均と比べて786.5万円低い水準となっています。前年度と比較すると2018年が3362.0万円と報告されているため、建築費用が108.3万円上昇していることになるのです。

ポイントは注文住宅、土地付き注文住宅を建てるのに必要な所要資金は、毎年上昇しているという点でしょう。注文住宅の所要資金は2014年度以降6年連続で上昇し、土地付き注文住宅の所要資金については2013年度以降7年連続上昇しています。このことから、家を建てるために必要な資金が毎年多くなっていることがわかるのではないでしょうか。10年前と比較すると、500万円程度所要資金が増加しています。

宮崎県で注文住宅を建てる際の坪単価

宮崎県で注文住宅を建てる際の平均坪単価を紹介しましょう。住宅金融支援機構の2019年度の調査では、宮崎県の注文住宅の平均床面積は113.0㎡となっています。2018年が116.9㎡だったので、建物の床面積が小さくなっていることがわかるでしょう。2019年の113.0㎡を坪に変換すると、平均床面積は34.24坪になります。

坪単価を求める式は建築費用÷延床面積で算出されるので、式に当てはめると2888.3万円÷34.24坪となり、平均坪単価は84.35万円となるのです。2018年と比べると坪単価3.86万円上昇していますが、坪単価で建築費の判断はできません。坪単価は建物本体価格だけでなく、別途工事や諸経費を含むかどうかで変わるため注意が必要です。

購入者の平均年収

住宅金融支援機構の2019年度の調査結果によれば、宮崎県で注文住宅を建てた本人の平均年収は466.1万円で、平均世帯年収は588.0万円となっています。注文住宅を建てた本人の年収は466.1万円ですが、内訳は200～300万円が14.7％、300～400万円が28.4％、400～500万円が19.6％、500～600万円が17.6％となっており、200~600万円の年収の人が80％以上を占めています。

数字だけを見ると、購入者で一番多いのは年収300～400万円で、年収200万円台でマイホームを購入する人も14.7％いるようです。世帯平均年収は購入者本人だけでなく、配偶者や親、子などを含む年収になるので、夫婦の共同名義で住宅を購入する場合は次の数字を参考にするとよいかもしれません。

平均世帯年収588.0万円の内訳は300～400万円が19.6％、400～500万円が16.7％、500～600万円が22.5％、600～700万円が10.8％となっており、300～700万円の年収の人が69.6％を占めています。世帯年収500～600万円で購入する人が多く、次いで年収300～400万円の人のようです。

月々のローン返済額と期間

ここでは、何年ローンを組んで月々どのくらい返済しているかを紹介します。

月々のローン返済額

宮崎県の1ヶ月の住宅ローン返済額は平均で8.22万円となっており、中でも5～6万円の範囲で返済している人が一番多いようです。平均値と返済人数が多い金額帯に差がある理由は、調査対象の中に毎月15～16万円や26～27万円返済する人が含まれており、平均値が高くなっています。内訳を見ると、4～9万円の範囲で返済している人が66％です。ボーナスを併用して住宅ローンの返済を希望している人は10.78%となっており、ボーナスを住宅ローンに回さずに月々返済している人が多いでしょう。

この傾向は、宮崎県だけでなく全国的に見受けられます。ボーナスを併用して住宅ローンを返済している人の割合が全国的に少ない理由は、住宅ローンは返済期間が長いため、自動車ローンのような短期的なローンと比較して「会社の経営不振によるボーナスの減少」「子どもの教育費の増加」「病気などによる収入の減少」などの不確定要素に影響されやすいからと考えられます。

ローン返済期間

宮崎県で注文住宅を建てた人の住宅ローン返済期間は平均で31.8年となっており、割合としては72.5％の人が31年以上のローンを組んでいます。中には11～15年という短期で返済を計画している人もいました。

家づくりを始めるにあたって、費用相場を知っておくことはとても大切です。この記事で解説した数字をもとに「この金額を目標にがんばろう」「この金額なら家を建てれそう」というような目標をたて、金銭面の不安を解消してマイホームづくりを進めていきましょう。

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