宮崎で注文住宅を建てる際に、どのような流れ、段取りがあるか知っているでしょうか。注文住宅の建築はどのような家に住み、どのような暮らしをしたいのかイメージするところから始まります。この記事では、注文住宅を建築する流れや段取りについて解説するため、正しい知識を身につけましょう。注文住宅に興味のある人は参考にしてください。

ライフプランと資金の計画を立てる

まずは「どこでどのような暮らしをしたいのか」という家族のライフスタイルをイメージしてみましょう。建物の外観のほかにも、立地を住宅地にするのか郊外にするのかなど、あらかじめ想定している条件や環境を参考にイメージしてください。「注文住宅を建てたいが、何から進めればよいのかわからない」と思っている人には、見学会イベントがおすすめです。展示場で実際の家を体感でき、スタッフに気になることを相談できるので、マイホームへのイメージを固めやすくなるでしょう。

次に行うことは資金計画です。現在の貯蓄額を把握して、自己資金はいくら用意できるのか、無理なく毎月返済できる金額はいくらなのかなどを総合的に考えて、「土地代＋建物代」となる予算の目安をたてましょう。

建築費のほかに、電気・ガス・外構工事などにかかる付帯工事費、調査費や検査機関等への申請費、新居への引越代、新調する家具代など、建築以外にもさまざまな費用が必要になります。建物代の総費用内の80％程度が、実質の建築費だと考えてください。このような費用は引き渡しまでに支払うことが多いため、事前に資金を用意することが必要です。住宅ローンを利用する場合は、その点も気にしておきましょう。

建築会社の選定・契約

住みたい地域や建物のイメージ、大体の予算が決まったら施工会社を探しましょう。施工会社にはハウスメーカーや工務店、設計事務所（建築家）などがあり、それぞれに違った特徴があります。ハウスメーカーは大手ならではの安心感と安定した品質を得ることができ、工務店は地域密着型が多く、施工主が出す細かな要望にも対応してもらえるかもしれません。設計事務所（建築家）は、施主の希望を踏まえた個性的なデザインが特徴です。

展示場や近隣の施工物件を実際に見ながら、自分のイメージに近い家を建ててくれるのはどこの会社なのか検討しましょう。できれば土地探しと並行して施工会社を探しておき、マイホームへの具体的なイメージを前もって伝えておくと、スムーズに注文住宅建築が進みます。希望の土地が見つかり施工会社が決まったら、イメージした家が建てられるかどうか調査しなければなりません。

敷地調査と地盤調査を行いますが、どちらも施工会社に依頼すれば自社で調査するか、専門の調査会社を手配してくれます。各種調査が終われば土地購入の契約となりますが、契約前に不動産会社から購入したい土地の「重要事項の説明」を受けましょう。宅地建物取引業法では売買契約を締結するまでの間に、購入予定者に対して購入物件にかかわる重要事項の説明をしなければならないと定められているのです。

自分で調べた情報と説明に異なる内容はないか、ほかに気になることはないかなどをきちんと確認しましょう。土地を購入したら次は外部仕様、内部仕様、設備仕様といった建物の設計を決めていきます。具体的に建てたい家のイメージを明確にしておくと、施工会社とのプランニングもスムーズに進みそうです。

建物のプランニングが固まったら、施工の「請負契約」を行いましょう。契約には｢工事請負契約書」「工事請負契約締結書」「見積書」「設計図書」の4つの書類があります。契約日当日にすべてをチェックすることは難しいので、事前に写しをもらい、わからないところや疑問がないか確認しましょう。疑問点があるようなら事前に問い合わせて確認しておくことをおすすめします。

着工・引き渡し

建物プランが建築基準法などの法令に適合しているかについて、建築主（通常は契約した施工会社）が行政や民間の指定確認検査機関に申請をして確認審査を受けます。法律に不適合な建物が建てられるのを防ぐために、建築確認済証の交付を受けなければ建築工事に着工できません。無事に着工しても地鎮祭や上棟式、近隣住民への挨拶などやるべきことはたくさんあります。

建築中は積極的に現場に足を運んでみましょう。自分の家が完成するまでの様子がわかり、職人とコミュニケーションをとった結果、「棚を作ってもらった」や「急なプラン変更に対応してくれた」こともあります。竣工して引渡す前に、施工会社の担当者や工事管理者と一緒に建物のチェックをしなければなりません。

床や壁などにキズや汚れがないか、建具がスムーズに動くかなど、細かいところまで確認しましょう。不具合があればいつ修理するのか確認し、書面で残しておくことが重要です。ほかにも、建築基準法に基づいて特定行政庁や第三者機関による「完了検査」もあり、無事に通過できれば、ほぼすべての手続きは完了となるでしょう。

家づくりの手順や段取りを事前に知っておくことで、手間をかけたいところや効率よく無駄を省きたいところ、注意したいところがわかりやすくなります。現在家づくりを検討している人は参考にしてください。

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